NOVEL

□ひだまり
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まだ春とは言えないくらいの寒さだけれど。今日は久々の太陽が顔を出していて、少し普段よりは暖かな休日だ。
「桑原くん、ちょっと休憩にします?」
目の前にいる俺専属の優秀なティーチャーが首を傾げながら尋ねてきた。
「う〜ん、そうだな。けっこー頑張ったし休憩にすっかぁ」
うう〜んと大袈裟に背伸びをしてみせた。
蔵馬が俺の家がいいと言ったので今日は珍しく図書館ではなく、俺の部屋で勉強している。
なんか飲み物とってくるわ、と部屋を出ると入れ代わりに永吉が中に入った。
扉の外で、永吉入ったけどオーケー?と蔵馬にジェスチャーすると、
「うん、大丈夫」
クスクス笑って返事が返ってきた。
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