GIFT

□Present
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「おっ!飛影じゃねェかぁ〜♪久しぶりだなッッ☆なにしてんだこんなトコで。さては蔵馬のとこだなぁ〜(^皿^)ニシシッ。」
「フン。それ以外で人間界に来る理由などない。分かったらさっさと行け。貴様とこうやって話している時間も惜しい。」

(うっわー;なにこいつ真顔でめっちゃこっぱずかしーこといってんの!?///聞いてるこっちが照れるじゃねーか!!///)

一年程前から蔵馬と飛影はデキていた。恐らくラブラブバカップルなんだろうということは飛影のこういう発言からも窺(うかが)い知れる。

「―ったくオメェらは相変わらず仲良くやってるみてぇだな!///…そうだ♪そんなオメェらにいいもんやるよ!!俺の家すぐ側だからちぃと待ってろ!すぐとってくっからよ!!」
「は…?お…おぃ幽助っ…;」

飛影を置き去りにしてダッシュで家へ戻る幽助。空をみると殆ど日が沈みかけてそろそろ夜がこようとしていた。

空から目を離してぱっと前を見ると、息を切らした幽助がピンクの紙袋をもって飛影の前にいた。

「ふぅっ。よかった!いかねェでくれてよ(^ω^)♪これやるよ♪」

そういって紙袋を手渡す幽助。結構小さくそんなに重くもない。中を見ると真っピンクで縦に長い箱が入っていた。テープを剥がした後があることからラッピングがもともとはしてあったんじゃないかと思われる。

「なんだ?これは…。」
「内緒っ♪開けてのお楽しみってトコかな★☆いつも屋台に来てくれるお得意さんにもらったんだけどよ〜。多分俺使い道ねェからさ。でもすげェ蔵馬が喜ぶもんだと思うぜッ!!オメェから蔵馬にって渡してやれよ!」
「そ…そうか?///しかしどうやって渡せば…。」
「はぁ!?まさかオメェ蔵馬にプレゼントとか渡したことねぇの!?」

頬を少し赤らめて無言になる飛影。どうやら図星らしい。

「―ったく!とりあえずいいムードになったらさりげなく渡しゃーいいんだって!そろそろオメェら付き合って一年じゃねぇか?ちょうどこの時期だったと思うしよ。じゃあその記念日っつーことで渡せ!いいなっ!」
「あ…あぁ;」
「よっしゃ!!じゃあ俺店の準備しなきゃなんねーからいくわ!じゃあまたな!ヒエイ君!!(^皿^*)健闘を祈るッッ☆」

ニヤニヤしながらビシッと敬礼をして、幽助は飛影の元から去っていった。


「記念日…か。…フン///」


そして飛影は夕闇の空へ飛び立った。
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