NOVEL

□sweet birthday
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それは知っていたけれど、まさか桑原くんからプレゼントを貰えるなんて思ってもいなかったから。
なんだか照れくさくってちょっぴり嬉しくて、どうしていいか分からない。
「とりあえず受け取って」俺の腕びしょ濡れになるから、と。
いつも勉強見てもらってるお礼だ、とも。
きっと俺に気を使わせない為の彼なりの優しいことば。
「ありがとう、遠慮なくいただきます」
もう結構濡れてしまっているプレゼントを受け取った。
「この大きさと軽さは…バスタオルセットかなんか?」
「はぁ!?この俺がそんなお中元みたいなもんチョイスする訳ねーだろ!」
軽く頭をはたかれる。
クスクス笑って見せてはいるけど。
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