REBORN novel
□ここにある未来に。
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「久しぶり、京子。元気してた?」
「もちろんだよ〜花。そっちは仕事…上手くいってる?」
たまに会ったり、話したりとしていた親友。
それでも懐かしい並盛の地で会う親友は、ちょっぴり10年前の日々に戻った幼い表情をしている。
だんだん集まってくる元同級生たち。
いま何してる?
え、あの人結婚したの?
すっげぇ、大企業じゃん!
そんなカンジですっかり雰囲気の変わった旧友たちと近況報告をしあう。
大体の人数が、ここ校門前に集まった頃に幹事役の元学級委員長が声をあげた。
「雲雀様に許可もらってるから、懐かしの学び舎に入ろうぜ。」
「え、雲雀様…まだ風紀委員長やってんの?」
「いや、もう学校にはいないらしいけど並盛町を牛耳ってる偉い人らしいぜ。」
思わぬところで懐かしい思い出の人物の名が出てきて、少し背筋が寒くなる。