REBORN novel

□ここにある未来に。
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「十代目、ほんとに懐かしいッスね。覚えてます?校庭を爆破して、根津の答案用紙発掘した…」
「あぁ、あったねぇ。そんなことも。」
「一年のときの体育祭は、ツナ大活躍だったよな。」
「獄寺くんも山本くんも大活躍だったよ。かっこよかった!」
「きょ、京子ちゃん?俺は?」
「ツッ君もかっこよかったっ。」
「う、うん。ありがとう//」




なんだろう、このラブラブは。



旧友たちは別の話題をふることにする。

「そういえば、風紀委員長の雲雀様。まだこの街の風紀委員やってるって知ってるか?」
「あ、並盛の風紀委員を母体にした風紀財団でしょ?知ってるよ、財団のトップだし、雲雀さんも忙しい人なんだよね。」

なんで、詳しく知っている風なんだ。

「雲雀さんに会いたいなら呼ぼうか?この街に一緒に来たから…」
「えぇ!」

あの雲雀様を呼ぶ!?
本当にダメツナなのだろうか。
ダメツナだった面影は外見だけのように感じる。


「了平さんも久しぶりの並盛を懐かしむ、って言って並盛にいるし…あの頃に戻ったみてぇだな。」
「あ、ほら山本。獄寺くん。あれ持って来てくれない?」


あれという言葉が気になりざわついていたクラスメイトたちは綱吉たちのほうを向く。
山本と獄寺は、廊下に出てすぐに戻ってきた。


「喜べ野郎ども!十代目がわざわざ今日のために10年もののワインをイタリア土産に買ってきてくださった!」
「つまみはイタリア土産のチーズとコンビニと空港で買った菓子やら珍味だな。」
「遅刻しちゃったお詫び。いっぱいあるからじゃんじゃん飲んじゃおう!」



思わぬ酒の登場にどっと教室がわいた。
ワインを開け、質素な紙コップに注ぎ、大量の酒のつまみを紙皿や袋をあけて10年ぶりの再会を祝う乾杯をあげる。




酒を飲みながら語り合うは、かつての尽きない学舎の思い出。
そして学舎を去ったあとの友の生活。



さぁ朝までは長い。
たっぷり酒がある。

あのときは想像もつかなかった未来に生きる自分と友と共に、あのときの学舎の場所で再会を祝いあおう。








 
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