~オリジナルの部屋~

□冬が来れば
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 作成日〜95.11.10

 昔の私いわく、先に曲ができてしまったみたいです。確かにこの頃は世間でもこんな曲調の曲が多かった気がします。影響されていたのでしょうか。その曲のイメージに合わせて詞を乗せていったようで大変だったらしいです。もう完全に他人事です(笑)。でも、今見てもまあまあわかりやすい詞に仕上がっていると思いますよ。

 今自分で見てちょっとひっかかるのは、1番の彼女のセリフ部分はベタすぎではないかというところです。わかりやすさで言ったらOKですが、今時このセリフ聞かないですよねぇ。それと1番のサビ最後もイマイチです。待ち合わせに花はマンガの世界だけです。今ならば、「行き場の無い君へのプレゼント ポケット奥のまま」と書くでしょうか。花は無いでしょ。もらった方も嬉しいだろうけど、待ち合わせ場所でもらうのは困るよ(笑)。

 それにしても私に多いですねぇ〜、このテの曲。そして季節はもろ冬。氷河期到来です。‘雪の降る夜’、‘ハローブリッジ’と肩を並べる、『冬の大三角形』ならぬ『冬の三大失恋』ソングです。

 うーむ、寒い。ネタも心も。ちなみに自分でも好きな曲ですよ。ここで紹介するくらいですから。



<冬が来れば>


何度待ち合わせしても
時間通りに来なかった君が
大きな時計の下で
大きめの帽子深くかぶってる

二人で会うことが久しぶりだからなのか
髪を気にする仕草が少し寂しく見えた

僕に気付いた君は
手も振り返さずただ立ち上がり
急ぎ側まで行くと
下を向いたままそっとつぶやいた

「恋人同士より友達が良かったね」と
たった一言のために僕を待っていたのか

また冬が来れば思い出す
夜の街消えていく君を
呼び止める声さえ出なかった
立ち尽くしただ見ていた
突然の言葉に君の目が
胸の中駆け抜けるよ
行き場の無い君の好きな花
握りしめたまま


息を吹きかけた窓
お互いの名前何度もなぞって
少し照れた顔して
ひかえめの傘をそっと付け足した

キスのプレゼントやあの日の口約束も
形の無い思い出が僕だけの物になった

当たり前のように過ごしてた
毎日が夢物語さ
虚しく積もり続けるだけの
雪に掻き消されそうさ
諦めきれないよ君のこと
どうしても捨て切れない
住み慣れた街見違える今も
変わらず愛してる

 

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