~オリジナルの部屋~

□硝子の向こうに
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 先日、部屋を整理していたら昔の『ネタノート』が出て来ました。芸人さんでいう『ネタ帳』みたいな物でしょうか。私が若かりし頃に書き溜めた曲ノートです。
 えー、どの曲も人にみ見せられたものじゃありません(笑)。曲もひどければ詞もひどいですわ。何と言っても、

『言ってる意味がわからない』詞がたくさんある(笑)

変な言い回しに憧れていたんですねぇ。いやー、恥ずかしい。まあその中でも形になっていて、自分でもなかなか気に入っている(気に入ってた)曲を紹介します。


 この曲は、ノートによると94年10月完成したらしいです。今から約14年前になります。生き急いでいる大人に対してのメッセージソングですね。この曲を書いた時のことは覚えています。ゆったりとした、大人が見るドラマ(夜10時台のやつね)の主題歌になりそうな曲を書いてみたいと思って作ったわけですが・・・。
 世間への批判の曲であることはわかります。嘆いているわけです。ただ残念なことに、だからどうしたいかがあまり伝わりません(笑)。愚痴って終わり?んで、どうしたいの??ってなってしまいます。サビに理想が少しちりばめてありますがね。その部分で頑張って感じ取ってもらえればと思います(笑)。

 結論。ゆえに、この曲はこのままでは世に出せませんなぁ。詞を書き換えれば話は別ですが、せっかく14年前の自分が作った曲を大幅にいじるなんて14年後の私にはできません。

さあ、ノート封印しよ♪



<硝子の向こうに>


鮮やかに晴れ渡る青空の下
忙しく人達が歩き回る
今にも見えそうな明日 流れていく昨日
転がる片方の靴 履き慣れて気付かないまま
冷たさに覆われた都会の中
飛び出して回されて裏切られて
誰もが退屈という言葉を忘れかけ
汚れた道を付け足しその腕で這い上がるのか

無気力に曇りついた硝子の向こうに
安らぎに憧れ続けた街が見える
競い合い無くしかけた涙の景色は
緑散る季節を映し出すように


見え透いた世の中に呆れ返り
課せられた事だけをすればいいのか
指先動かすだけで使える物ならば
本当の意味も知らずに生きててもおかしくはない

失った物だけを探し回り
寂しさと切なさに疲れ果てて
無意味に交わす挨拶余計に流す汗
分からず過ぎていく日々 一瞬も無駄に出来ない

無気力に曇りついた硝子の向こうに
安らぎに憧れ続けた街が見える
許し合い気ままに暮らしてる人達は
昔見た広場の子供達のように

 

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