◆ベカミSS置場◆
□cammy2
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学校に居る間も、キャミはいい子にしてるだろうか、
ウチの犬達と喧嘩してねぇだろうか、気になって仕方ない。
「なんや、跡部。今日は落ち着かんみたいやね?」
何ごとも無く部活を終え、三倍速で着替えていたオレに
忍足がニマニマと話し掛けて来た。
だが、残念ながら相手をしている暇などない。
さっさと片付けて、車呼んでーーー。
「神尾君とデートかいな」
どうもオレと神尾に興味深々らしいコイツは時々こうやってちょっかいをかけて来る。
人の事より自分の心配をした方がいいんじゃねェか?と思うんだが…。
「今日はデートじゃねェよ。オレ様は忙しいんだ」
話してる暇も惜しいと、シッシッと手で追い払う。
「つれないなぁ。どうもソワソワしてるし、てっき神尾君と約束してるとばかり思ったんやけど」
と、そこバターンと長身が駆け込んで来た。
「跡部部長ー!神尾君来てるみたいですよー?」
‥‥‥‥。
そうか。
御丁寧に部室中に響く大声でありがとよ、鳳。
「なんや、やっぱりデートだったんかい!」
…お前もいい加減にしろよ。
芸能リポーターか、アァン?
う・る・せ・え!と目で制する。
「御苦労」
にわかに騒がしくなった部室を後に、鳳に一言声を掛けると
「頑張れや〜」なんて間延びした声援を背に、急いで校門へ向かった。