◆ベカミSS置場◆
□cammy2
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「おーい!元気にしてたかよーー♪」
今日も神尾と一緒に帰宅する。
間もなく神尾宅の工事は終わるようで、こうして一緒に帰ってくることも、来週からしばらくなくなるだろう。
しかし全く、どっちが子犬かわかったもんじゃねェな。
飼い主を見つけて転がらんばかりに走ってキャミは迎えてくれた。
飛びついた子犬を抱きかかえて、神尾ははしゃいでいる。
「会いたかったぜーvvv」
満面の笑みを浮かべて真っ黒な体毛にすりすりしている神尾は可愛いんだが…。
動物相手だと、あっさりそんな笑顔見せるのかよ。
一応この部屋の主人はオレ様なんだがな。
‥‥。
なんだか腑に落ちない気分でソファーに腰掛けた。
「あー!やっぱり可愛いな〜」
神尾の腕からすり抜けた子犬はベッドへと飛び乗り、
それを追って神尾までダイブしてるのを横目で見ながら
オレは手持ちの本へ目を落とす。
「なぁなぁ、跡部も来いよ〜!」
「ワン!」
呼ばれても無視を決めこんでページをめくり続ける。
「オレはいい」
2人で楽しそうなんだからそれでいいじゃねェか。
放っておけよ。
イラついてきそうな気分を抑えてそう言った。