□破滅への電話。
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高校を卒業した3月。

わたしはバイトの11連勤。

オーダー出来て番号呼んで

ドアの前でお客さんに渡した。

ふと振り返ったドア。

先生がいた。

みんなばらばらって話をしたら

みんなでご飯行くか、って。

塾メンも最後だねって。


それから私が連絡係をした。

先生からの連絡を3人に伝えて

3人からの連絡を先生に伝えた。

その連絡の電話中、

俺、9時まで仕事しててそのあと

一人でご飯食べるの寂しいなー

って言われた。

何も考えてなかった私は

そんときは誘ってください。

そう答えたんだ。


気付いてなかった。

社交辞令のつもりで答えた。

もう何も考えてなかった。

ただ先生がご飯を食べるのに

付き合って、ドリンク飲もう。

それしか考えてなかった。

その頃の私の中では

先生は先生でしかなくて

絶対安全な位置にいた。


大人の男性 じゃなく 先生


そんな考えだった。



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