恋
□伝えた本音。
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外に出て、酔った勢いでかけた。
聞こえたのは眠そうな声。
当たり前だった、夜中2時。
酔ってたからよく覚えてない。
でも泣きながら
先生は卑怯だと思います。
ってはっきり言ったし、
先生が好きです。
と伝えたのは覚えてる。
俺もそう思う。
そう言われて
ふざけんな、と心の中で思った。
明日の夕方、電話かけるからな
そう言われて、電話を切ったのも
ちゃんと覚えてた。
電話を切ったあとも、3月の寒空の下
カラオケの駐車場で大泣きして。
しをりにワンコ入れて座ってたら
陰にいた私を必死で探す声がした。
電話がなって、どこにいるのって。
こっちだよ、って言った瞬間、
しをりが走ってきたのが見えて。
私はしをりの肩でしばらく泣いた。
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