Short 1
□彼は一人しかいない
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ナギに叩かれ、再起不能のハヤテのもとへマリアが来た。
「あの〜
ハヤテ君?
大丈夫ですか?」
心配するマリアにハヤテは弱々しく答える。
「な、なんとか……。」
「そうですか。
それなら大丈夫そうですね。
あ、もうちょっとしたらお客様がいらっしゃるので、応接間まで案内しておいてくださいね。」
そう言ってマリアはクスクスと笑いながら出ていった。
僕の心配これだけ?
と思っているハヤテを残して。
彼の「イエッサー」という言葉は虚しいほど小さく消えていった・・・。