小説

□溺愛drug
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危険につき使用注意。




魅惑的なほど危険


魅せられたら、最後。





用法用量を守って正しく扱い下さいー







ー 溺愛drug ー












「・・・貞治に?」


「はい。昨日会ったんスよ!」




整えられた和室に鎮座する二人。
チャプンと鳴る水温は、赤也の手に収められた小さなビンから。


「・・・・・。」


露骨に危険な色をした液体。
これなんだろう。と不思議そうに見つめる赤也と違い、柳はそれに頭を抱えた。

乾はよく妙な飲料、もとい液体を作り出す。
それの危険性は青学テニス部から伝わり、柳自身最近知ったことだった。

「んー・・あ、でも何かうまそうに見えなくもない?・・・・かも。」



その危険物が今、赤也の手の中にある。


「赤也、捨てろ。」


「えぇっ!?」



赤也が驚こうが悲しんでいようが、この際関係ない。

うまそうなどという危ない発言が聞こえた以上
赤也に持たせては危険だと、柳はピシャリと言い放った。



「えー・・せっかくもらったのに勿体無いッスよっ!」


駄々をこねる子供のように頬を膨らませる赤也

こういう時の赤也は、何を言っても聞かないことを
柳はよく知っていた。



「大体、そんな怪しいものを貰ってくるな。」


一つ、深い溜め息を漏らす。
そんな柳の様子を見た赤也は、呟くように小さく口を開いた。
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